宮城県の北東部に位置する本市は、湾口に「みどりの真珠」と称される大島を抱く、波静かな天然の良港「気仙沼漁港」を有し、全国の漁船が利用する特定第三漁港に指定されるなど、古くから沖合漁業そして三大洋に展開する遠洋漁業の根拠地として、また、リアス海岸の地形や海況の特色を活かしたワカメ、カキ、ホタテなどの藻類や貝類の無給餌による養殖漁業が盛んに行われ、さらには、水産加工業から造船業までの幅広い水産関連業の充実した機能を揃えている特徴を持っており、我が国屈指の水産都市として豊かな海からの恩恵を受けながら発展してきました。
本市魚市場には毎日旬の魚介類が水揚げされ、特にカツオ、サンマ、メカジキ、サメ類は全国屈指の水揚げを誇ります。
平成31年には、水産都市として復興のシンボルであり、本市水産業の中核を担う高度衛生管理型の新魚市場が落成し、水産物のブランド化による付加価値向上や輸出拡大への寄与を大いに期待しているところであります。
また、新魚市場には、水産振興センターや水産情報等発信施設、クッキングスタジオ、見学スペースや屋上ライトアップ照明を設置し、水産業にかかる人材育成や情報の発信、魚食普及の拠点としての機能や観光面にも配慮した機能も整備しています。