気仙沼市魚市場に水揚する漁船
その1・遠洋マグロ延縄漁船
気仙沼港には遠洋マグロ延縄漁船が33隻所属しており、国内屈指の船籍港となっており、1カ月の航海を経て太平洋・大西洋・インド洋にて、約10ヶ月から11カ月の操業を行い「クロマグロ」「ミナミマグロ」「メバチマグロ」などを漁獲しています。
船の大きさは379トンから492トンで、乗組員は21名から25名にて構成されています。
その2・カツオ一本釣漁船
市魚市場における、カツオ一本釣漁業の令和元年の水揚げ高は、数量は17,689トン、金額は43億7,527万円で、生鮮カツオ水揚げは23年連続で日本一を達成しました。
カツオは黒潮に乗って北上し、6月から8月には三陸沖に達します。さらに北海道付近まで北上し、9月中旬頃から三陸沖に南下するカツオを「戻りカツオ」と呼び本格的な旬を迎え、10月下旬あたりまで漁を行います。
船の大きさは約50トンから約500トンで、乗組員は15名から30名にて構成されています。
その3・サンマ棒受網漁船
市魚市場における、サンマ棒受網本釣漁業の令和元年の水揚げ高は、数量は5,380トン、金額は15億1,386万円で、本州屈指の水揚げとなっています。
サンマは千島列島付近から親潮にのって南下し、例年8月に漁が解禁され、9月には三陸沖に達して旬を迎え、11月下旬あたりまで漁を行います。
船の大きさは9トンから199トンで、乗組員は5名から10名にて構成されています。
その4・近海マグロ延縄漁船
市魚市場における、マグロ延縄漁業の令和元年の水揚げ高は、数量は8,863トン、金額は30億4,568万円となっており、主にメカジキ、ヨシキリザメなどを漁獲しています。
気仙沼港を出港後、三陸沖において約1ヶ月の操業を行っており、船の大きさは119トンから148トンで、乗組員は約16名にて構成されています。
その5・旋網漁船
市魚市場における、旋網漁業の令和元年の水揚げ高は、数量は21,306トン、金額は37億5,617万円で、カツオ、サバ、イワシなどを漁獲しています。
旋網漁業は、本船(魚探船)、網船、運搬船から構成され、魚市場に水揚げを行う運搬船は、約180トンから約350トンで、乗組員は約8名にて構成されています。
その6・定置網漁船
市魚市場における、定置網漁業の令和元年の水揚げ高は、数量は4,139トン、金額は5億3,974万円となっており、主に「ブリ」「サバ」「マイワシ」を漁獲しており、漁場は「唐桑」「大島」「本吉」となっています。
船の大きさは約19トンで、乗組員は約7名にて構成されています。